でも、歯磨きしても1,000~2,000億個はあるといわれる口腔内細菌、どうケアしたらいい? そこで、注目したいのがバクテリアセラピー。これは、口腔ケア先進国のスウェーデンにあるバイオテクノロジー企業のバイオガイア社とカロリンスカ医科大学が中心となって研究開発したプロバイオティスクスを使い、口腔内にいる細菌のバランスを整えていくという方法。
そこで使用されているのは、「ラクトバチルス・ロイテリ菌」というプロバイオティクス。哺乳類の消化器や母乳に含まれる善玉菌で、悪玉菌や悪玉菌を増やすカビや酵母などの発生も抑える働きがあり、WHO(世界保健機関)やFAO(国際連合食糧農業機関)が提唱するプロバイオティクスの条件を踏まえている乳酸菌なのだ。
ラクトバチルス・ロイテリ菌はスウェーデンを始め、北欧では広く治療や予防に使われている。使い方も簡単で、歯磨き後に、このラクトバチルス・ロイテリ菌を口に含むだけ。形状はチュアブルタイプのものが多く、そのため子供にもできるケアとして定着。
日本でも海外から取り寄せたラクトバチルス・ロイテリ菌のアイテムを使用していたクリニックは以前からあったが、昨年あたりから、口腔内環境を整えるアイテムも市販されるように。世界が見つめる口腔から全身のヘルスケア。ぜひ、寝る前のバクテリアセラピー、あなたも習慣にしてみては?