ジムで感染の可能性も!? 意外とかかっている人が多い「爪水虫」

26 August 2018

ジムで感染の可能性も!? 意外とかかっている人が多い「爪水虫」

猛暑が続く、2018年の夏。海に山にと、アクティブに過ごしている人も多いのでは? そして、涼しげなサンダルも大活躍の年となっている模様。だけど、気がつけば爪が白くなったり、濁ったりしていない? 爪がちょっと変色したくらいだからと放置しがちだけど、実はそれが治りづらい、“あるトラブル”であることも。「爪水虫」。アクティブに体を動かすFit女子にとっては、隣り合わせの危機であるこの感染症について、日本で唯一の爪専門のクリニックのドクターに伺った。

野田弘二郎先生

医師、医学博士 野田弘二郎先生

神楽坂 肌と爪のクリニック院長。日本形成外科学会専門医、皮膚腫瘍外科指導専門医、パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ、プロネイリスト。日本で唯一の爪専門のクリニックを開院。爪白癬、巻き爪などの爪疾患はもちろん、ジェルネイルやマニキュアによるトラブルにも詳しい。https://www.hadatotsume.com/

水虫なんて関係ないと思っている女性が多いようだけど、性別や世代に関係なく水虫にはかかると専門家は言う。中でも、むずむずしたかゆみ等がなく、知らないうちに感染している人も多いのが、「爪水虫(つめみずむし)」。


「爪の濁り」が一つのサイン!

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「爪水虫は、正式には『爪白癬(つめはくせん)』と呼ばれ、日本人の10人に1人は感染しているとも言われています。痒みなどの自覚症状がないので気がつかないうちに感染していることもあります」と言うのは、爪水虫や巻き爪などの爪のトラブルを専門に治療する「神楽坂 肌と爪のクリニック」院長の野田弘二郎先生。

「私のクリニックにも巻き爪など他の症状で来院された方で、こちらから指摘して初めて爪水虫にかかっていることに気がついた、という方もいらっしゃいます」

そもそも水虫とは、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)による感染症のことをいう。足の裏にできる水虫は、皮膚の表面である角質をエサにしてすみつくが、爪水虫の場合は爪をエサに白癬菌がすみついてしまうもの。

「爪水虫がある人は足に水虫を持っていることが多いのですが、爪水虫だけにかかっている人も少なくありません。爪は皮膚の角質層が変化した部分で、角質と同じケラチンというタンパク質でできています。

本来、爪は硬くて表面がツルツルなので白癬菌には感染しにくいのですが、亀裂があったり表面がデコボコしていると、感染のリスクが高まります。症状としては爪が白く、あるいは黄色っぽく濁ってきます。爪の色の変化はいろいろな病気で見られますが、爪水虫はよくある病気なので、色がいつもと違うなと思ったら爪水虫も疑ったほうがいいかもしれませんね」

 

 

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爪水虫の例。最初は爪が白く濁る程度だが、進行すると爪がボコボコとしてボロボロになり、見た目も悪くなる。(上)濁った爪。(下)ボロボロになった爪。画像提供:神楽坂 肌と爪のクリニック


温泉、プール、ジムが感染源に!

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水虫の原因の白癬菌は、身近な場所に存在するという。
「人の出入りが多く、ジメっとした場所には存在すると思ったほうがいいでしょうね。例えば、温泉施設やスポーツクラブの足拭きマットなどはほぼ確実にいます」

またヨガのレッスンなどもはだしで行うため、ヨガマットや床などに白癬菌が付着していれば、感染する可能性もある。

「目に見えない菌なので、完全に排除することは不可能です。しかし菌が足の裏や爪などに付着しても多くの場合は感染しません。菌が付着してから感染するまでに24時間を要すると考えられており、ほとんどの場合は感染する前に落ちてしまうからです。つまり、予防ができるのです。

素足になる場所に行った後は、自宅で足だけもう一度洗うなど、清潔に保つことで予防できます。また、『もしかしたら感染したかも』と思ったら、早めに治療することをおすすめします。そこから足全体に感染することもありますし、他の人にうつしてしまうこともあります。

以前は爪水虫の治療薬は飲み薬しかなく、また肝機能に異常がある方や、高齢の方などには使えないケースもありました。ですが、ここ数年、爪白癬用の塗り薬も出てきて、治療も手軽になってきました。

ただ、爪水虫の治療はいずれの方法でも時間がかかります。というのも、爪が生え変えるまで治療を続けるのが基本だからです。足の爪は伸びるのが遅いので、親指の場合で1年以上を要することもあります。途中でやめてしまうと結局、菌が残ってしまい再発してしまうことも。また、市販薬や民間療法は爪白癬には無効です。早めに皮膚科で治療してもらったほうがいいでしょう。

また、感染している場合や感染のリスクを考え、爪切りやバスマットの共用は避けたほうがいいでしょう。『あれ? もしかしたら』と思ったら、早めに皮膚科で相談することをおすすめします」

Photo:Getty Images Text:Manabi Ito

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