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野菜や果物を食生活に多く取り入れるのは、ダイエットに効果的な戦略の1つ。野菜と果物はひとくくりにされることも多いけれど、減量におすすめなのは、実際どっち?
この内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

芽キャベツやブロッコリー、ケールなど、非でんぷん質の野菜が減量に役立つことは知られているけれど、医学雑誌『PLOS Medicine』に掲載された最新の研究によると、ダイエットを成功させる鍵を握るのは、ベリー類やリンゴ、洋梨などの果物であることが発覚したそう。

どの食材がダイエットに役立つのかを調査するにあたり、研究者は、アメリカ人の男女133,468人の体重の変化を、1986年から2010年にかけて追跡したとのこと。被験者たちは、4年ごとに食生活やライフスタイル(喫煙習慣や、テレビを見て過ごす頻度、フライドポテトやジュース、加工肉、野菜、果物の摂取量など)に関するアンケートに回答した。

この調査結果によると、果物を入れて作るスムージーを飲む習慣は、ダイエットに非常に有益であることが判明したそう。1日の食事に、1食分の果物をプラスするだけで、約0.25kgの減量につながるという。具体的には、リンゴや洋梨を1食分プラスすると約0.56kg、ベリー類をプラスすると約0.5kgの減量がみられるとのこと。

野菜全般の摂取量を1食分増やした場合は、約0.11kgの減量にとどまった。ただし、野菜の中でもダイエットに有効な野菜はあり、大豆(豆腐などの加工品含む)やカリフラワーは大きな体重減に繋がっている。前者は約1.12kg、後者は約0.62kgの減量がみられている。

野菜の中でも、焼いたりゆでたり、マッシュ状にした1食分のジャガイモを1日の食事に追加した場合は、約0.33kgの体重増加につながることが判明。実際に被験者たちは、エンドウ豆を1食分追加すると約0.58kg、同様にとうもろこしを1食分追加すると約0.92kgの体重が増えたとのこと。

この結果に対し研究者は、これらの野菜は食物繊維の含有量が乏しく、血糖値を上昇させるからではないかと推測しているよう。

一方で、減量に効果があると関連付けられている野菜や果物の多くには、食物繊維が豊富に含まれていることがわかった。リンゴや洋梨は3.6g、ブロッコリーは2.6g、大豆製品である豆腐は4.7gの食物繊維を含有している。基本的に食物繊維には、満腹感を与えたり、血糖値を一定に保つ働きや、消化 ・吸収機能を助ける役割がある。

とはいえ、緑の葉物野菜に比べてカロリーが高い果物の方が、どうしてダイエットに有利なのか、明確な理由は研究者にもわからないという。恐らく、果物に含まれる多量の抗酸化物質やカロリーによって得られる満足度が増し、全体的な食事の摂取量が減るからではないかと推測されている。

この研究は、20年以上に及び、多数の被験者を対象として大規模に行われている反面、被験者全員が高学歴の白人成人であり、食事や体重に関しては被験者の報告にすぎないことから、少なからずデータに偏りがあるのではという指摘もある。

いずれにせよ、ダイエットで体重を落としたいなら、非でんぷん質の野菜や果物をしっかり食べるべきなのは間違いない!

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Zahra Barnes Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。