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ダイエットとなるとカロリー計算を重視する人が多いようだけど、本当に重視すべきは 「カロリーの供給源」=食材であるという研究結果が発表された。同じカロリー量を持つ二つの食材を食べた場合、どちらがヘルシーでもう一方がアンヘルシーなのかは、その食材が持つ栄養素によりけり。これは当たり前のように理解しているつもりでも、例えば同じ脂質でも食材によって、健康度が変わるとしたら? よりヘルシーな生活を送るために出来る「食の科学」をオーストラリア版ウィメンズへルスからご紹介!

糖尿病専門誌によると、22名の研究員が食生活、糖尿病などの慢性疾患、心臓病、脳卒中を含む心血管代謝疾患から肥満に関する既存の研究論文のレビューを行った結果、カロリーにも違いがあること、そして砂糖がたくさん入った飲み物から摂取したカロリーは特に「異質であること」が判明したそう。

この論文レビューによれば、「どんな食べ物に含まれるカロリーでも、肥満と心血管代謝疾患のリスクを高める可能性がある。これは食べ物の種類を問わず、摂取するカロリーが消費するカロリーより多いことが脂肪増加の直接の原因になるからだ。

でも、食事の内容やパターンによっては、カロリーに関するメカニズム以外の部分で、肥満と心血管代謝疾患のリスクが高まることも考えられる」

例えば、缶入りのソフトドリンクと中サイズのジャガイモを比べると、カロリーは全く同じでも、ソフトドリンクの方がはるかにアンヘルシーになるのだとか。同様の比較をするとナッツやシード、植物油に含まれる多価不飽和脂肪には、赤肉に含まれる同量の飽和脂肪よりも病気のリスクが少ないことも分かった。

この論文の筆頭著者で栄養生物学者のキンバー・スタンホップは、「栄養に関することは課題や未解明な部分が多く、正確な答えを見つけるまでの道のりは長い」 と語る。

「それでも、味を求めて精製された典型的な現代人の食生活よりも加工を最小限に抑えた全粒穀物、フルーツ、野菜、質の高い脂質で構成されるヘルシーな食生活を送った方が健康にいいことは間違いない」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズへルスから翻訳されました。



Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。