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鼻炎や咽頭炎と戦うあなたを扁桃腺炎が襲う。しかも、親友の結婚式や休日のパーティー、おしゃれな飲み会の準備中という最悪のタイミングで (好ましいタイミングなんてないか)。抗生物質を服用中の飲酒が体に悪いのは知っているけど、ちょっとくらいなら命を危険にさらすことはないでしょう?

まあ、ちょっと落ち着いて。まず、抗生物質を飲んでいる理由を思い出してほしい。体調不良のあなたは、処方薬の力を借りて厄介な細菌感染と戦っている (抗生物質はインフルエンザのようにウイルス性の病気は治せない)。基本的に、喉や耳の痛みと発熱を引き起こしている病原菌をやっつけるのが抗生物質なのだ。

イェール医科大学公共衛生学部で医学・感染症疾患・疫学の教授を務めるルイース・M・デンブリー医学博士によると、飲酒が抗生物質の働きを鈍らせることはなくても、胃の不快感、下痢、吐き気、眠気といった抗生物質の副作用を悪化させることはあるという。せっかく参加したイベントの最中に、突然下痢に襲われては非常に困る。それにアルコールは、感染症が治まった体が立ち直り、エネルギーを取り戻す力を弱めてしまう。

問題はまだある。抗生物質とアルコールを同時に摂取すると、体が安全に取り除けるよう老廃物を事前に解毒する肝臓に悪影響が及ぶ。「抗生物質の中には、肝臓に “ストレス” を与えるものがある」 とデンブリー博士。「肝臓細胞にとって有毒な抗生物質は、肝臓細胞を殺したり、肝臓の総合的な機能に大きな衝撃を与え本来の働きを奪ったりする」

こんなことが起こらない魔法の抗生物質はないかって? 博士いわく、お酒との相性がそこまで悪くない抗生物質があるのは事実だけど、やっぱりお酒はやめるべき。「そもそもあなたが抗生物質を飲んでいるのは、感染症にかかっているから。アルコールを含め、体が感染症を乗り越え、回復する能力に影響を与えるようなものはすべて避けるのが一番」

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Emily Abbate Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images