アルカリ性ダイエットは、バランスの取れたクリーンな食生活への第一歩。“酸” や “アルカリ” という言葉を聞くと、リトマス試験紙でpHの実験をした学生時代を思い出す。実は、そのコンセプトにフードを掛けたのが、アルカリ性ダイエット。
アルカリ性ダイエットとは?
砂糖、加工食品、アルコール、小麦、乳製品、お肉といった酸を発生しやすいものを減らし、体のバランスを整えることに焦点を当てたのがアルカリ性ダイエット。
体は、pH値が7.35くらいの弱アルカリ性の状態で最もよく機能するため、食事の7割は、似たようなpH値の食材 (アプリコット、アーモンド、レモン、生姜、緑の葉物野菜など) でまかなうべきだというという考え方だとか。
ヘルシーレシピサイトHonestly Healthyのナターシャ・コレットは、アルカリ性ダイエットに多様性と現実性をもたせるために書かれた自著や、オレンジ&アーモンドケーキをはじめとするレシピを通して、このアルカリ性の食生活を先導している。
どんな効果があるの?
消化機能を活発にし、体に元気を与えて肌を明るくすると言われるクレンジングダイエットの一種として、アルカリ性ダイエットを捉えよう。体重を減らすことにはさほど重点が置かれていないけど、それ以外を目的とする人には間違いなくメリットがある。
有名人では誰が?
ヴィクトリア・ベッカムはツイッターでHonestly Healthyについて呟いているし、ジェニファー・アニストン、グウィネス・パルトロウ、元スパイスガールのメルCもアルカリ性ダイエットのファンであることが報告されている。
専門家の見解は?
「食生活にバランスを持たせるのは非常に大切。そして、体のpH値は体の機能に大きな影響を及ぼす。アルカリ性の食材が不足すると、体は骨や臓器からミネラルを引き抜いて仕返ししてくる。これが免疫システムを弱めるので、体の動きがのろくなる」 と語るのは、ヘルス・フィットネスアプリLifesumの顧問栄養士であるロヴィーサ・ニルソン。
「アルカリ性ダイエットで使われる食材は、骨と筋肉を丈夫に保つだけでなく、心臓や脳の健康もサポートする」
「実際にやってみると複雑だけど、一度理解してしまえば、食材によって体の調子がこうも違うんだと分かって楽しい。アンヘルシーな食材をヘルシーなオプションで置き替えることも重要視した食事法」
食材の酸性、アルカリ性を意識してみるだけでも面白いかも!
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Alex Davies Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images
2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。