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生理周期を攻略して肌トラブルを回避!

生理は正直、うれしいものではない。毎月やってくる「出血のある日」というだけでなく、おなかの痛みや、気分の落ち込み、肌荒れといったものもセットなので気持ちが滅入るのも仕方がない。

でもこの月経周期は、ただ最後の1週間の肌に影響があるのではなく、ホルモンはそれぞれの週ごとに肌を左右しているそう。

「肌はホルモンの変化に敏感。だから、思春期を迎えたときに、声変わりをしたり、二次性徴がおきたりする」とニューヨークの皮膚科医、マーニー・ヌスバウム医学博士は話す。

エストロゲンとプロゲステロンが1ヶ月の中で変化が大きい二つのホルモン。「月経周期の前半では、エストロゲンがメインに働き、身体が妊娠の準備をするのを助けている。後半は、プロゲステロンが主に働き、受精卵ができた場合に子宮内膜を維持する役目を果たしている」とヌスバウム医学博士。

どちらのホルモンがはたらいているかによって、その時期の肌の調子がかわる。1週間ごとの肌の変化をひも解いてみた。

1週間目:乾燥しがちで敏感な時期v

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生理中からまずはスタート。出血や腹痛と闘いながらも、気になっていた吹き出物が小さくなっていることに気づくはず。それは、肌の炎症がおさまり、脂っぽさも減ってくるころだから。生理とともに増えるプロゲステロンがこの時期は減ってくるがその理由だそう。

プロゲステロンが減るにつれ、エストロゲンはだんだんと増える。それによって、いつもより少し乾燥しがちに。この時期は少し保湿を増やして、とヌスバウム医学博士はアドバイス。そして、まだ前の週のプロゲステロンによる吹き出物からの回復中なので注意をして。生理中のこの時期、肌はとても敏感なので、ブラジリアンワックスなどはさけて。特にデリケートなパートは血液の流れが集中していてとても敏感。ワックス脱毛を考えているのなら、来週まで待って。

2週間目:肌がベストな時期

生理が終わり、身体はもう一度卵子を育てて、やってくるかもしれない受精卵を迎えるために子宮内膜を厚くして準備をしているころ。エストロゲンの量は増え、プロゲステロンとテステロンという肌荒れの原因となるホルモンを上回る。吹き出物は小さくなるけれど、毛穴は少し開くかも。このころは肌が一番明るいので、自撮りにはぴったりの時期。

先週待ったワックス脱毛はこの週に予約を。この時期は肌もハリがあるので、いつもよりは痛みに耐えられるそう。

3週間目:毛穴が閉じていく時期

この時期は、身体が全力で子どもをつくる準備をしているころ。血色もよくなり、肌が少し脂っぽく感じるのもこのころ。これは排卵後で、エストロゲンが減ってきて、プロゲステロンが少しずつ増えていくから。プロゲステロンが増えることによって肌が膨らみ、毛穴が閉まっていくそう。

顔の毛包の脂肪によってつくられた皮脂が、小さくなっていく毛穴に詰まり、古い角質やバクテリアと混じりあってしまう。

この時期は、収れん化粧水をいつものお手入れに加えて。「収れん化粧水は、たいてい余分な皮脂や汚れをとってくれる」とヌスバウム医学博士がアドバイス。ただし、アルコールが含まれていると、炎症をおこし起こしたり、乾燥しすぎてしまうので、保湿してくれるグリセリンが含まれているものがベストだそう。

4週間目:詰まりがちでほてる時期

PMSの時期! 排卵期には余分な皮脂と角質やバクテリアと混ざり、毛穴に詰まってしまう。バクテリアが皮脂をエサにして、炎症やあごのラインの吹き出物、時には身体の他の部分にも詰まりとなるそう。コルチゾール、テストステロン、プロゲステロンのどれもが増えて、子宮内膜が剥がれ落ちる準備をする。これがストレスの引き金に。出血がはじまると同時にどのホルモンもぐっと下がり、肌は炎症反応をおこすそう。

「皮脂のつまりや炎症が吹き出物の原因」とヌスバウム医学博士は解説。つまり、次の週に肌が落ち着くまでは、しっかりとクスリを塗るなどの対処が必要!

When You Have Your Best Skin Days Each Month, According To Your Cycle

Text:Bianca Mende Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images