知っておきたい! ストレスホルモン「コルチゾール」と脂肪の関係

03 February 2018

知っておきたい! ストレスホルモン「コルチゾール」と脂肪の関係

ストレスホルモンの異名を持つコルチゾールは、代謝と消化能力に深刻なダメージを与える。
『Accidentally Over-Weight』の中で、著者のリビー・ウィーバー博士はコルチゾールの働きを分かりやすく説明している。その内容をUK版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

すべてを知っているかいないかに関わらず、誰もが聞いたことのあるコルチゾールは、“ストレスホルモン” としても知られ、体重の増減に大きな影響を与える。

体の内側と外側へのストレスで体重が増える理由はここにある。

コルチゾールとは?

適量が生成されれば、コルチゾールは健康に無数のメリットを与えてくれる。体内の主要消炎役であるコルチゾールは、それが体のどこであれ炎症を発見するとコルチゾンへと姿を変えて炎症を鎮め、凝りやこわばり、痛みを感じるのを防いでくれる。

最適量のコルチゾールにはインスリンの影響を緩和する力もある。血糖値を激しく上げ下げすることなく一定に保ったまま、脂肪をエネルギーに使う手助けをしてくれるのだ。

コルチゾールとの一日

コルチゾールのレベルは一日を通して変化し、適量であれば体の様々な機能をアシストしてくれる。通常、朝のコルチゾール値は高いもの。話を分かりやすくするために、午前6時の段階では25個のコルチゾールが理想的だとしよう。

朝のあなたをベッドから元気いっぱいの状態で起こすのもコルチゾールの仕事の一つ。コルチゾールは正午までに15個、午後6時には4個ほどに減っているのが理想的。

午後10時の時点で理想的なコルチゾールは2個程度。この状態はコルチゾールが再びゆっくりと、でも着実に増え始める深夜2時頃まで続くとされる。

深夜12時を回る前の1時間の睡眠は、その後の2時間の睡眠と同じくらい大切だとあなたに教えたお母さんは正しい。コルチゾール値が上昇を始める午前2時頃には、体が徐々に目覚め始めるからだ。

コルチゾール値が高すぎると?

コルチゾールが最適値を超えると、至る所で生体の化学反応が始まる。

メタボリックシンドローム (代謝症候群) の背景には、コルチゾール値の上昇があると言われている。メタボリックシンドロームには、血圧の上昇、コレステロール値の上昇、そして改善されなければ近い将来に2型糖尿病を引き起こしかねないインスリン抵抗が含まれる。

代謝

人は生き残るように設計されており、食べ物が不足すれば体のあらゆる細胞にそれを伝え、代謝率を下げるのもコルチゾールの役目。

体が飢餓状態にあると認識すれば、コルチゾールはそれを乗り越えるために働くので、代謝が滞り、脂肪がエネルギーに使われるスピードも遅くなる。

インスリン抵抗

コルチゾールには、タンパク質をアミノ酸と呼ばれる体の構成要素に分解する “異性作用” がある。筋肉はタンパク質から作られており、コルチゾールは体に燃料が必要だと感じればタンパク質に分解を命じる。

コルチゾールの異性作用シグナルを受けて生成されたアミノ酸は、“グルコース新生” というプロセスを経てグルコース (ブドウ糖) に変わる。体は、このグルコースがストレスを感じた時に役に立つのではと考える。

運動で血中のグルコース (血糖) が使われない場合、それを貯蔵に回して血糖値を正常に戻すためにインスリンが分泌されなければならない。

本質的には、代謝そのものというよりは、過剰なコルチゾールによって調整不全に陥った血糖代謝によって体が太るのだ。

脂肪

コルチゾールは独特の方法で脂肪沈着を行う。一般的に脂肪はお腹周りに溜まるものだが、これは体が生きる道を探った結果。突然食料が途絶えた場合、脂肪は臓器にとっての保護材と保温材、そしてアクセスしやすい燃料源にもなるからだ。

過剰なコレステロールが体内を駆け巡ると体は食糧難だと認識するので、食べ物を目にするたびに食べ過ぎてしまうのもよくある問題。

対処法

コルチゾールがあらゆる細胞に脂肪を貯蓄するよう指示を出している状況では、問題の解決は可能であったとしても非常に困難。

ストレスの原因に働きかけ、この状況を変えるか体の認識を変えるかのどちらかだ。

リビー・ウィーバー博士著『Accidentally Over-Weight』から抜粋。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Francesca Menato Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images

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