前川裕奈さんの肩と背中のラインは、これぞトレーニング女子! と思わず唸るほどの美しさ。フルマラソンや公園でのワークアウトに果敢に挑戦する彼女のライフスタイルを教えてもらった。
多様なワークアウトで週6メニューも難なくクリア!
「月の初めに体の部位ごとにワークアウトカレンダーを作ってます」と笑顔で語る前川さん。かなりのストイックさに圧倒されながらも、彼女の肩やお尻を見れば納得の美しさ。
そのカレンダーには、ウエイトトレーニングやTRX、そしてランニングをはじめとする有酸素運動など様々なトレーニング方法が。心身ともにヘルシーな彼女でも、今のようなライフスタイルに至るまではいろんな葛藤があったんだとか。
ポテトチップスが招いた悲劇
10代の頃は特に運動もせず、毎日一袋ポテトチップスを食べていた彼女。当時の彼にフラれ、ショックでさらに食生活が悪化したという。そんな折、フルマラソンの大会に出場している母に一喝され、なんとなく始めたのがランニング。
「走ってみると、面白いほどに脂肪が落ちたんです。スレンダー体型になるのが楽しくて、だんだん止められなくなりました」と表情を曇らせる。ストイックな彼女の性格もあって、「痩せないと」という思いに囚われてしまったそう。過度なランニングや間違った食事規制の結果、あっという間に20kgも体重が減ってしまう。
運命を変えたフィットネスとの出会い
食べることも怖くてままならなかった彼女に転機が訪れたのは、アメリカでシェアハウスに住んでいた時のこと。世界各国のシェアメイトたちと話すうちに、「美=痩せ体型」という固定概念は次第に打ち砕かれていったという。
ランニングだけでなく、無酸素運動やストリートワークアウトなど多様なフィットネスとの出会いが、今の彼女を支えている。「ヨガに挑戦したこともあったけれど、私には向かなかったんです。だけど、そこで諦めなくてよかった。オリンピック競技がいろいろあるように、ワークアウトにもたくさん種類があるんです」。その中で自分に合うものを見つけられたときは嬉しかったそう。
「現在は好きなものをバランスよく食べて、自分のボディラインにも自信を持っています」と話す。「来年中には、トレーニングの成果を競う大会のビキニ部門に出場したい」と意気込む姿はこの上なくかっこいい!
愛用ウェアを教えて!
「4年前にNIKEiDでカスタマイズして購入したシューズ。自分らしい一足を褒めてもらえると、その度にやる気がみなぎります」
「運動時にはヘアバンドが欠かせません。いつもつけているから、と友人がプレゼントしてくれて、どんどん数が増えてきました」
夢はジムを作ること
前川さんのこれからの目標を聞いてみると、「いつかジムを運営したいと思っています。現在は仕事で多忙な日々ですが、それを言い訳にせず、同時進行で数年以内にはカフェやアトリエのある、フィットな人たちが自然と集まるスペースを作りたいです」と力強く話してくれた。
友人と一緒なら、運動も楽しめます!
運動をしなきゃ、と思いながらなかなか始められない人に声をかけるなら?
「フィットネスを始めるのになかなか気が進まないのなら、友人を巻き込んで一緒に挑戦してみて。汗をかくってかっこいい(Sweat is Fashion)、と気持ちを共有できたら最高! それぞれ自分に合ったフィットネスの旅を、楽しんでくださいね」
前川さんの日常のトレーニングは、彼女のインスタグラムでも発信しているので、ぜひチェックしてみて。(@yuna_gymgirl)
Photo:Tomoko Meguro text:Sawako Motegi
スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。 2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。