乳製品を摂るのをやめると起こる7つのこと
体重が増えるかも……?!
体重が増えるかも……?!
英国乳製品事業団体であるDairy UKの調査によると、毎年、イギリス人は1年間に平均82リットルの牛乳を飲むそう。
私たちの多くが乳製品を好んでいると言っても間違いない。それなのに、全乳製品の消費が2005年以降、徐々に下降し続けていることに驚く人もいるかも……。
人々の乳製品離れの理由はさまざま。体重の低下や透き通った肌、病気の予防、エネルギー量の増加などは、私たちが乳製品なしダイエットと結びつける利点。でも乳製品を放棄したところで、実際のところ何を得て失うのか知らない人も多いのでは?
牛乳が本当に身体に良いのか、そして牛乳を食習慣から除くと何が起こるのかをご紹介。
Text: Paige Fowler Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images
1.身体の土台にヒビが入る
30歳までは、身体が骨を形成するスピードは骨が弱まるよりも速い。30歳を過ぎると、骨が作られるより速く身体が骨を侵食し始める。
骨組みを元気にする最善策、それはカルシウム。人間の身体は、他のどんな種類の食べ物よりも乳製品からのカルシウムを一番良く吸収する。そのため牛乳はカルシウムの最高の供給源の一つ、とするのは、ニューヨーク市のマウント・シナイ・ベス・イスラエル病院で臨床栄養学長を務めるレベッカ・ブレイク。
乳製品を減らしてしまうと、骨粗しょう症になったり骨折しやすくなるリスクが。
とは言うものの、献立から牛乳を除くなら、葉物野菜(コラードの葉、ケール、ほうれん草、ブロッコリー、ブロッコリーラーブ)、豆腐、イワシなどのカルシウム源で骨格強化するようにしよう。
また、毎日カルシウムとビタミンDが入ったサプリメントを摂取するのがブレイクのオススメ。「胃酸が吸収を助けるから、食べ物と一緒に摂るのを忘れないでね」
5.サイズアップするかも
バター、アイスクリーム、全乳の排除はスリムダウンする確実な方法…ではないかも。
スウェーデンで行われた長期的な研究では、大量の乳製品脂肪を消費した人が12年の間に肥満に陥る可能性は、乳製品脂肪摂取量が少なかった人の半分以下だった。
「食習慣において、乳製品は豊富な脂質とタンパク質のもと。消化に時間がかかるこれらの栄養素が満腹感を持続させる」と言うのはブレイク。
乳製品なしでは、あの空腹感を満たすのは難しそう。「タンパク質と脂質を簡単な炭水化物などで補うハメになって、結果として体重が増えてしまうかもしれないわ」
もう乳製品は摂らないと言うのなら、ナッツやナッツバター、卵、豆類のような脂質とタンパク質を豊富に含み、お腹を満たしてくれる食材をたっぷりストックしておくのを忘れないように。
7.生命保険を更新する必要があるかも?
英国医学会誌によると、牛乳1杯につき、あなたの死亡率は15%上がる……とか。
研究者たちは1日に3杯以上の牛乳を飲んだ女性がその後20年以内に亡くなる可能性が、牛乳1日1杯以下の女性に比べて2倍近く高いことを発見したという。
研究で主犯とされたのはガラクトース。牛乳に含まれるこの単糖は、病気発症の原因となる酸化的ストレスと軽度の炎症を引き起こすとされている。
興味深いことに、ヨーグルトやチーズを含む発酵乳製品にはガラクトースはほとんど、もしくはまったく入っていない。
これらの発酵乳製品の摂取量が最も高かった女性の死亡リスクが実際に低かったことも同様の研究で明らかに。
この記事は当初Prevention.comに掲載されました。