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睡眠を多く取る、出かける、運動する……ハッピーになれる方法は意外と簡単かも。そのコツを、UK版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

しあわせを探すのは実は思った以上に簡単かもしれない。今回紹介するコツは科学的にも効果があると証明されている7つの方法。うまく使って毎日の中でハッピーを感じてみて。

1.たくさん寝る

今更言われなくても分かっているかもしれないけれど、睡眠が足りないと間違いなくしあわせから遠ざかってしまう。不機嫌で短気になってしまった上に、ちょっと頭がぼーっとするなんて明らかにハッピーではないことは分かるはず。

2013年のサリー大学の睡眠研究所によると、1時間睡眠を多くするだけで気分を大幅に上げる効果があることが分かった。研究者は2つのグループに対して実験を行い、6.5時間の睡眠のグループと、1時間多い7.5時間のグループとの違いを調べた。すると、6.5時間のグループは炎症や肥満、ガンのリスクを上げる遺伝子が活発化したのに対して、1時間増やしただけで逆の効果があったそう。

でもこれだけではまだ納得できない、という人はこちらの結果も見て。心理学者のノーベルト・シュワッツ氏によると、年間665万円収入が増えることよりも、日常のしあわせへの影響は1時間睡眠を多くした方が多かったそう。今日は早めにベッドに入った方がいいかも。

2.外に出かける

天気がどんよりして暗い日は特に一日中部屋にこもっているのは気が滅入るもの。

「International Journal of Environmental Research and Public Health」に発表された新しい研究では自然の中にいることでストレスレベルを下げるだけでなく、精神状態もよくしてくれると判明。このアメリカの研究では緑が多い所に住んでいる人は、緑が10パーセント以下のエリアに住んでいる人に比べて、ストレスも少なく不安や落ち込みが少なかったそう。緑が少ないエリアの住民は、ストレスや不安やうつの症状を訴えやすかった。そして、この結果は収入、人種、職業などには関係なかったという。

でも、引越しをするのは簡単ではないかもしれないけれど、外で過ごすだけでもしあわせレベルを上げることができる。昼休みに外を歩いたり、屋外でエクササイズをしてみて。

3.誰かを助ける

誰かのためになにかをすることは自分のしあわせにもつながる、というのは「BMC Public Health」に発表された2013年の研究。過去20年間の40の研究を調査したところ、ボランティアと健康状態が関係あることが分かったそう。このエクセター大学メディカルスクールの研究によると、ボランティアをしている人は落ち込みが少なく、健康状態もよく人生に対する満足度も高かったと言うさらに死亡リスクも22パーセント下がったとか。

4.瞑想をする

2005年のThe National Center for Biotechnology Informationの研究では、瞑想をすることは脳の構造までも変えるそう。しかもよい方向に変えてくれるそう。この研究では、瞑想をしている人の方が大脳皮質が厚かったそう。大脳皮質は、感情や集中力や感覚をつかさどる部分。瞑想をすればするほど、大脳皮質は厚くなるという驚きの結果。

瞑想は社会性も増すそう。瞑想は一人でやるものだから、少し不思議に思えるかもしれないけれど、瞑想することで他人に対して寛容になれるのだそう。さらに孤独感を減らし、他者とつながっている感覚が増すとか。

5.他人のためにお金を使う

お金で愛情は変えないけれど、しあわせを買うことはできる。ただし、これは自分以外の人にお金を使った場合。いくつもの研究で、他人にお金をあげることで自分の健康と心の状態がよくなることは分かっている。2008年の雑誌「Science」に発表された研究によると、これは大金を使わなくても可能だとか。

このカナダの研究によると、研究者は46人にその日の夕方5時までに使うようにと、5ドルか20ドルを渡して実験した。一部の人は自分のために使うように指示され、もう一方の人は他人のため、たとえばプレゼントを買ったりチャリティーに寄付したりするように言われた。その結果、他人のためにお金を使った人の方がその金額に関係なくしあわせを感じていたそう。

6.あるものに感謝する

自分の心に目を向けて、今あるものに感謝して。そうすればしあわせを感じられるはず。

「Journal of Personality and Social Psychology」の2003年の研究によると、被験者は毎週いくつかの文章を書くように言われた。1つ目のグループはその週に起きたことで感謝していること。2つ目のグループは不満だったこと。3つ目は、よい悪いにかかわらず影響を受けたことについて書いた。10週間後、感謝していることについて書いた人の方が楽観的で人生に対してプラスに思えたそう。さらに、ネガティブなものに気持ちを傾けたグループに比べて運動の回数も増え、医者にかかる頻度も少なかったそう。

ノートに今日あったよいことをまず書いてみて。バスに乗り遅れたり、上司に怒鳴られたとしてもなにか一つはよいことがあったはず!

7.運動する

最後に、運動を忘れてはいけない。汗をかくことはストレスを減らして睡眠の質をよくして、生産性を上げて総合的な健康状態をよくしてくれる。そしてこれは運動のメリットのほんの一部。ゆるやかなヨガだけでもしあわせ度を増してくれるそう。

http://www.womenshealthmag.co.uk/health/symptom-checker/1459/7-scientifically-proven-ways-to-be-happy/

Text:Alexia DellnerText:Noriko YanagisawaPhoto:Getty Images