排卵に伴う下腹部痛は、月経の14日前くらいに訪れる、とソンパル博士。
生理前の不調に共通しているのは、痛みを伝えるホルモンであるプロスタグランジンが、子宮をはじめとする様々な臓器で分泌されている点だ、と婦人科専門医でイェール大学医学部教授のメリー・ジェーン・ミンキンも語る。
排卵期にプロスタグランジンを分泌すると、子宮や腸の筋肉が縮むのである。同じ理由で、生理が来ると腸痛や下痢を経験する女性もいる。
ミンキンによれば、この痛みを和らげるには、排卵を止めてプロスタグランジンの量を減らしてくれる経口避妊薬が有効だそう。
イププロフェンやナプロキセンなどの抗炎症薬にも同じ効き目がある。
ただ一つ覚えておきたいのは、あらかじめ飲んでおくこと。そうしないとホルモンが分泌され続けてしまうので、体が薬を分解できるまで痛みが治らないそう。