眠ることは、目の下のクマにもよいけれど、脳をクリアにするにもよいそう。ロチェスター大学の研究によると、睡眠は大脳を整理するのにも効果があるとか。その内容をUK版「ウィメンズヘルス」からご紹介。
サイエンス誌に発表されたこの研究によると、脳が自主的に自分を整理する面白い方法を発見したそう。グリムファティックシステムと呼ばれる脳が老廃物を掃除する仕組みがあるとか。この自浄作用が寝ている間に行われ、アルツハイマー病につながる有害物質がたまることを防いでくれるそう。朝起きてスッキリしているのはこのおかげかも。
でも、せっかく寝たのに、起きてもいまいちすっきりしなくて疲れているように感じる時のはなぜ? ちゃんと8時間寝たのにそれでも疲れているのならこの7つのことが原因かもしれない。
1. 水分が足りない
水分が十分ではないと、血圧が下がり、脳に酸素が届けにくくなる。だから、疲れたと思う可能性が。
8時間寝ても、まだ疲れているのなら、まずはもっと水を飲むようにして。
必要な水分は人によって違うが、最低でも一日3回はトイレに行くくらいが目安。コップに6杯から8杯の水がベースの飲み物を飲むのが望ましい。これは、コーヒーや紅茶でも。
2. 甲状腺に異常があるかも
甲状腺機能低下は、眠くなったり、お腹をすかせるホルモンをつくる甲状腺が正常に働いていない状態。
これは、過睡眠のよくある原因だが、医師の診断なしにはなかなか診断することはむずかしい。もし、いつも疲れているけれどしっかり寝て睡眠は取れていると思うのなら一度病院に行ってみて。簡単な血液検査で、甲状腺に異常がないかを判定できる。
3. アルコールを摂り過ぎ
多くの人は週に3、4回お酒を飲んでいるそう。
でも、アルコールは、はじめはリラックスさせる効果があるが飲み過ぎは睡眠の質に影響する。1日に取りたいとされる7から8時間寝られた場合でも、アルコールは影響を与えてしまうそう。これは、アルコールに含まれる化学物質が眠りのサイクルを乱すので、深く眠れなくなってしまうため。
4. 睡眠障害があるかも
人口の3%から7%の人が睡眠時無呼吸症候群という。一時間に5回から、多くは100回以上も呼吸が止まることによって眠りから醒めてしまうのがこの病気の症状。
睡眠の質が悪くなるので、睡眠時間がもっと必要になる。ただ、起きたことに気づかないので自分がこれに当てはまっていると自分では気づきにくい。
いびきをかいたり、肥満、朝起きた時に頭痛がする、などは酸素が足りないことが要因の睡眠時無呼吸症候群の症状のことも。もしこういった症状があるのなら病院に行くように。
5. 昼寝のし過ぎ
午後のスランプを乗り切るために昼寝は効果があるかもしれないが、どれだけ寝るか、その昼寝のの長さはかなり重要。
医学的にも30分の昼寝はリフレッシュ効果があるが、それ以上だとREMサイクルにその後1時間は入ってしまうそう。
そしてこのサイクルの間で起きてしまうと、もっと昼寝をしたいと思ってしまい、90分も寝ることになってしまう。
6. 気分のむら
うつ病の人は気分が落ち込むだけでなく、眠いという。ただ、うつ病だからたくさん寝るわけではなく、朝起きるのがつらくなり、その結果寝る時間が過剰になってしまうとか。
もし、朝起きるのがいやだったり、一日を思って憂鬱なら一度病院に行くように。これはとてもよくある病気。
7. ミネラルが足りないかも
マグネシウムは血中のグルコースレベルを保つために重要。そして、筋肉をよい状態に保ったり、集中力を保つために必要。マグネシウムが足りないと疲れた感じになる。
マグネシウムは葉物野菜やナッツに多く含まれている。こういった食材やサプリメントを活用して。
http://www.womenshealthmag.co.uk/health/sleep/693/7-reasons-you-feel-tired-all-the-time/
Text:Amelia Jean Jones Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images