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もっと泳ぎたい? それも当然。だって30分の水泳は、1時間の陸上エクササイズに匹敵するんだから。

でも、フィットネスに水泳がいいのはどうしてだろう。プールには、ピラティスやジムからは得られない何かがあるの? 水に飛び込めば手に入る、健康上の5つのメリットをチェックしてみよう。

心臓を強くする

心拍数を上げる激しいエクササイズには、必ず同じことが言えるのかもしれないけれど、水泳は朝のジョギングよりも効果的。泳いでいる間はたまにしか息を吸わないので、体内を駆け巡る酸素の量が減る。そのため体は、酸素をより効率的に使うことを学ぶ。30年間にわたって水泳選手を追跡した米国サウスカロライナ大学の研究チームによって、心臓と肺が丈夫であれば、長生きできることが確認されている。人間動力学の専門誌に掲載された論文の中で研究チームは、水泳を行う人は、ランニングやウォーキングをする人および全くエクササイズをしない人よりも、長く生きる確率が50パーセント高いと結論付けているそう。

筋肉を引き締め、脂肪を燃やす

水泳が心臓を鍛えるのは確かだけど、有酸素運動としての効果以外にも水泳を始める理由はある。水の密度は空気の800倍なので、水泳はレジスタンス (抵抗を加える) トレーニングになる。三角筋や上腕筋といった見落とされがちな筋肉が強化されるだけでなく、水平姿勢を維持するために体幹も使われる。頻繁に泳げば筋トレにもなることを考慮すれば、水泳が最高の全身ワークアウトの一つであることは明らか。

リカバリーに役立つ

筋肉痛が引いてないので、ゆっくりトレーニングを再開したい。股関節を痛めてしまって、このまま体がなまるのが怖い。いずれに場合においても、水泳は体をベストコンディションに保つ素晴らしい方法の一つ。骨を強くするにはウエイトトレーニングが一番なのは確かだけれど、米国生理学会の調べによれば、水泳は関節に負荷をかけることなく骨密度を高めてくれる。水泳を続けていれば、かつてないほどフィットな体で普段のトレーニングに戻ることも可能。国際スポーツ医学ジャーナルのデータは、水泳をアクティブリカバリーに使うと、レースでのパフォーマンスが向上することを示している。

心臓以外も鍛えられる

ランニングのテクニックを向上したいなら、論理的にはもっと走るのが正解。でも、だからといって、水泳がランニングの役に立たないことにはならない。コンスタントに水を蹴れば、臀筋、大腿四頭筋、そしてハムストリングが鍛えられるし、1ラップで数回しか息を吸わないことで、体の持久力を劇的に高めることができる。トレーニングツールを使えば、筋肉群を孤立させることだって可能。ビート板なら、上半身を使わずに脚の力だけで泳ぐことになるし、水の抵抗を強くするプルブイは、上半身のワークアウトに最適。つまり、常にどこかしらのトレーニングになるということ。実際に、スカンジナビアのスポーツ医療科学専門誌に掲載された研究結果では、たった12回のスイミングレッスンで、ランニング効率 (無駄のない走り) が6パーセント上昇したんだとか。5キロメートル走っただけで息が切れてしまう人には、絶対不可欠なワークアウト。

ムードが良くなる

エクササイズなら何だって、確実に元気をくれるエンドルフィンの分泌を促してくれる。でも、水泳の精神浄化作用は特に高い。その理由が規則的な呼吸であろうと環境の変化であろうと、水泳にはストレスを見事にやっつける力があるのは確か。事実、科学研究専門誌のPeople’s Journalは、12週間の水泳にはヨガと同等の不安軽減効果があると主張している。毎週プールを訪れて、スピリチュアルなワークアウトを楽しもう!

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Women's Health x Speedo Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images