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グルテンフリーで栄養素もたっぷり

グルテンフリーの人にもうれしい新しい食材、グリーンバナナフラワーって聞いたことある?これは、バナナを乾燥させて粉状にしたもの。といっても、よくある黄色いバナナではなく、未成熟の青いバナナを使ったもの。主にシュガーバナナという小ぶりなものを使っているそう。

グリーンバナナフラワーは、アフリカやジャマイカなどでは、昔から値段の高い小麦のかわりの安い代替品として使われていたそう。でも、アメリカでも注目を浴び始めたのはここ数年のことで、まさに新顔のスーパーフード。

レジスタントスターチが多い

100パーセントバナナでできているので、もちろんグルテンフリー。さらに糖質が少ないので最近ではグルテンフリーやパレオ食を実践している人にも人気だそう。しかも、嬉しいのはレジスタントスターチが多く含まれていること。100gあたり36gがレジスタントスターチ。

レジスタントスターチとは難消化性のでんぷんで、大腸まで届くもの。つまり、消化がされにくく、エネルギーになりにくいので血糖値の上昇がゆるやか。プレバイオティックとして腸内細菌のエサにもなってくれるので、整腸作用もある。これは、グリーンバナナフラワーが若い青い状態のバナナを使ったものだから。熟した黄色いバナナは熟しているうちに加水分解が行われて、でんぷんが糖に変わり、これがバナナの甘さにつながっている。

特にRS2と呼ばれるレジスタントスターチの一種は、肥満、糖尿病やのリスクを下げる効果に加えて大腸がんのリスクも減らすそう。さらに、炎症性腸疾患にも効果があると科学的にも証明されている。これは、2012年のブラジルのバイオサイエンス研究所、Universidade Estadual Paulistaの研究の結果。この実験で、グリーンバナナフラワーが、炎症性腸疾患の治療に補完的医療としての役割を果たす、と結論付けたそう。

グリーンバナナフラワーはレジスタントスターチだけでなく、それ以外の栄養素も豊富。カリウムは100gあたり660mgも含んでいるそう。身体からナトリウムを排出してくれる効果があるカリウムはむくみやすい人は積極的に摂りたい栄養素。

それ以外には、水溶性の食物繊維も不溶性の食物繊維も豊富。不足しがちな食物繊維を補ってくれます。

小麦粉の替わりに使ってみて

色は小麦粉よりやや灰色がかっていて、味は小麦粉より少し青臭さがある印象。でも、グリーンバナナフラワーは、その名の通り粉状で小麦粉と同じ感覚で使えるので、焼き菓子などを作りたいけれどグルテンが気になる人にはぴったり。ただし、でんぷん質が多いので、指定された小麦粉の分量よりも25パーセントから30パーセント少なめに使うように。できあがりは、ココナツフラワーや米粉よりも軽くふんわりした感じになる。

小麦粉の代替になるけれど、一般的な小麦粉に比べてグリーンバナナフラワーはカロリーが低い。さらに、玄米粉や、アーモンドフラワーなどの小麦粉の代替として使われる粉類よりも低いそう。もともとのカロリーが低いだけでなく、小麦粉の替わりに使った場合は、使う量が少なくてすむのでさらにカロリーも低くなる。まさにダイエットにもぴったり。

パンケーキやワッフルなどはもちろん、まずは気軽にヨーグルトやスムージーなどに入れるのがおすすめ。特にレジスタントスターチの効果を狙うのなら、加熱せずの食べるのがよいそう。というのは、60度以上に加熱するとその効果が失われるから。いつもの朝の習慣に、ぜひこの新しいスーパーフードにチャレンジしてみて。